こんにちは。行動分析学の専門家、手島栞です。
私はこれまでクライアントの行動変容を73,050回以上起こし続けてきました。多くのビジネスマンの行動を変え、結果を変えが、自信につながっていくお手伝いをし続けてきました。
今日は決断力をつけたいと願う方向けにメッセージをお送りしますね。
判断を迫られるたびに、誰かの期待や未来がかかってくることにプレッシャーを感じる。
即断即決が必要な場面も多く、そのたびに迷う自分にモヤモヤしてしまう。
大きな決断を難なくしている人と比べては、自分の決断力のなさに情けない気持ちを感じてしまう。
組織の方針、チームの未来、自分自身の働き方…
その一つひとつが、簡単ではない選択です。自分の人生にも、周りの人の人生にも真摯に向き合っているあなただからこそ、決断を躊躇してしまうのではないでしょうか。
決める重みを知っているからこそ、慎重になる。
それは弱さではなく、責任感の裏返しです。
この記事では、その責任感を力に変えるための「仕組み」を、行動分析学の視点からお伝えします。
即断も、熟考も、ブレない軸の上で選べるように。
あなたの中に、すでにある決断力を再構築していきましょう。
第1章|決断力とは何か?──まずは定義の明確化から

「決断力を高めたい」と思ったとき、あなたはどんな“力”をイメージしますか?
迷わず即断できるスピードでしょうか。
あるいは、重大な選択にも一歩を踏み出せる胆力。
それとも、正解が見えない中でも動き出せる行動力や、他人の声に惑わされない芯の強さかもしれません。
実は、この「決断力」という言葉が指すものは、人によって驚くほど違います。
スピードを重視する人もいれば、慎重さを大切にする人もいる。
自分の軸で動くことを決断力と捉える人もいれば、リスクを取れる勇気だと考える人もいます。
だからこそ、大切なのは一般的な定義ではなく、あなた自身が「こうなりたい」と思う決断力のイメージを持つことです。
それがないまま漠然と「決められるようになりたい」と願っても、具体的にどこを鍛えるべきかが見えません。
まずは、あなたにとっての「決断力」とは何か。その輪郭を丁寧に描いていきましょう。
速さの軸
日々の仕事や暮らしは、小さな決断の連続です。
「何から手をつけるか」「誰に任せるか」「どこで区切るか」
決断に時間がかかると、その積み重ねが思わぬところでボトルネックとなり、「時間があったはずなのに終わらない」という事態に繋がってしまいます。
また、時間をかけすぎる傾向があると、「時間があるときに考えよう」と先送りしやすくなります。
その結果、気づけば決められない自分ができあがっている。
こうして決断力の低下が日常に根を張っていくのです。
大きさの軸
事業の転換、人材登用、人生の岐路…
一度の決断が人生に大きく影響する場面もあれば、「今日の夕食を何にするか」といった軽い判断もあります。
大きな決断には勇気がいります。
それでも迷わず動ける人がいるのはなぜか?
同じ状況で、なぜ彼らは決断できて、自分は迷ってしまうのか?
そこには決断を迫られる場面での「構え方」と「捉え方」の違いがあるのかもしれません。
不確実性耐性
正しい選択ができれば悩まない。
そう思いたくなるものですが、実際の意思決定の多くは「正解の見えにくい」状況下で行われます。
そのときに問われるのが、結果がはっきりと分からないなかで行動できる、不確実性に耐える力。
多くの人は「安定」を好みます。不確実性に向き合うよりも、決めずに済ませてしまう。
そんな選択を取り続けることで、決断する力そのものが育たないという悪循環に陥ってしまうのです。
誰の基準で決断するか?
「自分は何を基準に決めているのか?」
その軸が曖昧なままでは、決断のたびに心が揺らぎ、後悔も生まれやすくなります。
誰かの助言を信頼して選ぶことは、必ずしも悪いことではありません。
けれど、そのときどきで軸が変わるようでは、自分の人生を自分で選んでいる実感が持てなくなってしまいます。
決断力が育つ背景には、「価値観」や「優先順位」の整理が不可欠です。
つまり、自分の中に判断基準を持つことが、決断する力を支える土台になるのです。
第2章|決断は“反応”である──行動分析学から見るメカニズム

「決断力を鍛える」と聞くと、多くの人は意志の力や思考法の問題だと考えがちです。
しかし、行動分析学では、決断も「行動の一種」として捉えます。
ABCモデルで見る「決断」の構造
行動分析学は、「行動はなぜ起きるのか?」「どうすれば望ましい行動が増えるのか?」を、環境との関係から探る行動の科学です。
行動が起こるときには、以下の3つの要素が関係しています。
- A(先行条件):決断を迫る状況や刺激
- B(反応):選ぶ
- C(結果):決断のあとに得られる報酬や反応
たとえば…
あなたが「業務を誰かに任せるか」で迷っているとします。
- A(先行条件):時間が無いという状況、「今日中に終わらない」というプレッシャー
- B(反応):「社員に一部を依頼する」と決断
- C(結果):仕事が早く片付き、安心感を得た
このように、決断は先行条件に対する「反応(B)」であり、それが繰り返されるかどうかは、「その結果として何を得たか(C)」に左右されるのです。
「意志」ではなく「パターン」の問題
「優柔不断だ」と感じる、その原因の多くは先行条件に対する【反応のパターン】にあります。
あなたがよく迷うのは、どんな場面でしょうか。
選択肢が多すぎるとき?
誰かの反応が気になるとき?
それとも、失敗したときのことばかり考えてしまうとき?
そして、そのときあなたは、どんな選択を繰り返してきたでしょうか。
「とりあえず保留にする」「他人の意見を待つ」「なんとなく流される」そうしたパターンは、どんな結果を生んでいたでしょうか。
反応のクセに気づけば、「決められない」は変えられます。
つまり、決断力とは生まれ持った才能ではなく、行動パターンの再設計で育てられる力なのです。
第3章|なぜ決断できないのか?──よくある3つの原因

自分の行動パターンを見直す第一歩として、決断しにくい構造的な問題にも目を見てみましょう。よくある3つの原因を、ABCモデルに沿って解説します。
きっかけが曖昧だと、行動は始まらない
2章で、決断とは、ある「きっかけ(=先行条件)」によって引き起こされるとお伝えしました。
つまり、「決める」という行動が起こるには、それを促す「決断の入り口」が明確である必要があります。
目的がぼんやりしていて、どれを選んだらいいのか分からない。
判断の軸が定まらず、何を優先すべきか迷ってしまう。
そもそも、自分がどこまで決めていいのか、その範囲すら分からない。
こうした曖昧さが積み重なると、「何を基準に」「いつ」「どうやって」動き出せばいいのか見えなくなり、行動そのものが起きなくなるのです。
決断には、まず「今が決めどきだ」と感じられる明確なきっかけが必要です。
決めることが、心の負担になっている
たとえ決断のための材料が揃っていたとしても、「選ぶこと自体」が大きな心理的負担になる場合もあります。
たとえば、間違えるのが怖い。
誰かに責められるのではないかと不安になる。
あとで後悔したくないから、先送りにしてしまう。
決断した後に増える作業のことを考えると、億劫だ。
こうした気持ちが強くなると、「決断=痛み」と無意識に学習されていきます。
その結果、「とりあえず保留」「もう少し考えてから」といった行動が習慣化し、どんどん決めるのが怖くなってしまうのです。
決断のエネルギーを奪っているのは、意思の弱さではなく、こうした“心理的なコスト”なのだと知るだけでも、少し気持ちが軽くなるかもしれません。
結果が遠い or 弱い──踏み出す価値が見えない
「報酬(=やった先にある良い結果)」があるほうが、行動しやすくなります。
けれど現実には、決断したからといってすぐに何かが変わるわけでもないと思える状況も少なくありません。
がんばって決めたのに、何も起きない。
誰にも気づかれず、評価もされない。
今すぐ困っているわけでもないから、決める必要が感じられない。
こんな状態では、踏み出す価値そのものが見えなくなり、行動が止まってしまうのも無理はありません。
このための対策として、
すぐに現実が変わるわけではないということを覚悟しておくことは大事です。
また、「今、ここで決める意味」をあなたの言葉で明確にしておくことも有効です。
決断できないのは「あなたのせい」ではない
ここまで見てきたように、「決断できない」背景には、環境条件の不整備や、過去の学習によって形成された反応パターンが関わっています。
つまり、「性格」や「根性」といった曖昧な言葉で片づけるべきではないのです。
行動を妨げている構造を、一つひとつ丁寧に見直すことで、
決断力のある自分は、これからつくっていくことができます。
第4章|行動分析学で考える「決断力を高める3ステップ」

「なぜ決められないのか」が見えたら、次に整えるべきは、決断しやすい行動の構造です。
ここでは、行動分析学の視点から導き出した、決断力を育てる3つの実践ステップをご紹介します。
ステップ①|意思決定の基準を“見える化”する
何を基準に選べばいいのか分からない。そんな曖昧さが、決断を迷わせます。
選択肢はあっても、自分の判断軸がはっきりしていないと、踏み出せません。
まずはこれまでの選択を振り返ってみてください。
自分が納得できた決断には、どんな価値観が隠れていたでしょうか?
他人の意見より直感を信じたこと、短期的な損得より信頼を選んだこと、その一つひとつが、あなただけの基準になっていきます。
軸が見えると、毎回ゼロから迷わずにすみます。
中には「今の自分にはもう必要ない」と気づく基準もあるかもしれません。
こうして、『自分なりの辞書』を整えることが、決断の精度とスピードを高める土台になります。
ステップ②|決断の“負荷”を下げる
決断に時間がかかるのは、「完璧に決めよう」とするからです。
でも、すべてを一度に決める必要はありません。
たとえば、「今日は方向性だけ」「今はYesかNoだけ」と、判断範囲をしぼるだけで、ぐっと動きやすくなります。
時間を区切って決める、自分ひとりで考える時間を確保する。そうした工夫も、心理的な負担を和らげてくれます。
決断の力は、小さな選択の積み重ねで育つもの。
日常の「ちょっとした決めごと」に慣れていくことが、大きな判断を軽くする準備になります。
ステップ③|決断に“報酬”を紐づける
「行動のあとに報酬があると、その行動は自然と繰り返される」これは行動分析学の基本原理です。
決断も同じで、「やってよかった」という実感が残れば、次の一歩が軽くなります。
たとえば、自分で選んだからこそ納得できた。
思ったよりスムーズに進んでホッとした。
相手の反応が意外と良くて嬉しかった。
そんなささやかな手応えで十分です。
大切なのは、それをきちんと感じ取り、「ちゃんと決められた」「前に進めた」と自分を認めてあげること。
「決断=いい感覚」として記憶されればされるほど、決めることの怖さが軽減していきます。
この感覚の積み重ねが、決断力を本質的に育てていくのです。
第5章|決断力が高い人は、何をしているのか?

「決断力が高い人」の反応パターンを知ることは、決断力をつけるうえでとても参考になります。ここでは「決断力が高い人の共通点」を3つに絞ってご紹介します。
決断を「反射的な習慣」にしている
決断力のある人は、選ぶことを特別な行為にしません。
日々の中で繰り返し「小さく決める」経験を重ねています。
たとえば、ランチを即決する、会議でとっさに意見を出す、突然の「どうする?」にひとまず自分の考えを言葉にする。そんな積み重ねが、「決める」ことに対する抵抗を減らしていくのです。
こうした日常の選択を繰り返すことで、いざという場面でも迷わず動ける反射が育ちます。
直感やセンスに見えるその反応も、実は意識と行動の訓練の賜物です。
判断基準がストックされている
決断に迷いが生じるとき、その多くは「何を基準に選ぶか」が定まっていないときです。
一方、決断力のある人は、「こういうときはこうする」という判断の軸をあらかじめ自分の中に持っています。
たとえば、「リスクがあるなら小さく試す」「感情よりもデータを信頼する」「目先の成果より、長期的な意義を重視する」など。
その場でゼロから考えるのではなく、過去の経験からつくった判断のテンプレートに照らして選ぶことで、迷う時間も、エネルギーも最小限で済むのです。
そしてこの軸は、場数を踏むほど洗練されていきます。
つまり、判断の精度もスピードも、「決断の準備」ができているかどうかにかかっているのです。
決断後の行動を考えすぎない
決断力のある人ほど、「この決断のあと、どう動けばいいか?」を事前にすべて整えようとはしません。
なぜなら、決断の時点で未来のすべてを読みきることは不可能だからです。
完璧なシミュレーションができるまで待つのではなく、まずは一歩踏み出す。
動きながら最適な形に育てていくというスタンスが、結果として柔軟で力強い決断を支えています。
「状況に応じて、自分で形にしていける」という感覚があれば、決断の心理的ハードルはぐっと下がります。
大切なのは、正しく決めることではなく、決めたあとを自分で創っていけると信じること。
その自己信頼こそが、日々の小さな決断を積み上げる土台になります。
第6章|大きな決断に挑むための技術

大きな決断の前で動けなくなるのは、
未来が見えず、「失うもの」ばかりが頭を占めてしまうからです。
「後悔しないだろうか?」
「選んで間違っていたらどうしよう」
そんな思考が堂々巡りになり、行動が止まります。
この“思考の渦”から抜け出すには、
選択肢を「頭の中で考え続ける」のではなく、「紙に書き出す」ことが有効です。
良い点も、不安な点も、感情も理屈も、ごちゃまぜで構いません。
とにかく思いつく限り、すべて外に出してみてください。
すると、モヤモヤしていた感情の正体が見えたり、
「不安だと思っていたけれど、意外と対応できそう」と気づけることもあります。
反対に、「これは見落としていた」と、現実的なリスクに気づくこともある。
この整理のプロセスこそが、自分の覚悟や優先順位を確認する時間になるのです。
第7章|失敗しても大丈夫

あなたのこれまでの人生の中に「失敗」と感じる経験が多ければ多いほど、決断するのが怖くなってしまいます。
もしくは、失敗の経験が少ない人も、失敗への恐怖心を拭うことが難しく、決断を先延ばしにしたくなるのではないでしょうか。
行動分析学では、失敗は「自分の能力の証明」ではなく、
あくまで「行動の結果」と捉えます。
たとえば、
いつ、どんな状況で、どんな選択をし、どんな結果につながったのか。
これを冷静に記録することで、感情から距離を取り、
「反省」ではなく「改善」の視点を手に入れられるようになります。
たとえば、新規提案が通らなかった商談でも、
- 顧客の懸念点が明確になった
- 社内調整の課題が見えた
- 自分の説明の癖に気づけた
そんな気づきが1つでも得られていたなら、
それは「失敗」ではなく、前に進むためのフィードバックです。
行動分析学では、「失敗=悪いこと」とは考えません。
大事なのは、「そこから何を得て、どう活かすか」です。
失敗を「ダメ出し」で終わらせるのではなく、
「次に活かせる情報」として扱う習慣をつけることで、
決断する勇気につなげられるかもしれません。
第8章|意思決定エネルギーを管理せよ

どんなに意志が強くても、1日にできる決断には限界があります。
朝からの判断の連続で、夕方には「晩ごはんどうしよう?」という些細な選択すら重く感じることもあるでしょう。
これは「決定疲れ」と呼ばれる現象。
脳のエネルギーが消耗すると判断力が落ち、選択を避けたり、適当に決めてしまいやすくなります。
脳のバッファを確保する
何かを決めることにはエネルギーが要ります。脳が疲れていれば、冷静な判断は難しくなります。
だからこそ、大事な判断は「脳が冴えている時間」にまわすことが重要です。
たとえば、集中したいときには通知を切る、人に話しかけられにくい作業環境を整える、複雑な判断は午前中に終えるようにスケジュールを組むといった調整が効果的です。
また、昼休憩後のぼんやりしがちな時間帯には、あえて単純な作業を挟むことで、脳の疲労をリセットしやすくなります。
さらに、睡眠や食事といった日常のコンディション管理は、決断力を支えるインフラとも言える存在です。
疲れてから考えるのではなく、「疲れる前に備える」という視点を持つことで、判断の質を長時間保ちやすくなります。
「考えないで済む仕組み」が力をくれる
Appleのスティーブ・ジョブズが毎日同じ服を着ていたのは、「服を選ぶ」という些細な判断でさえ、エネルギーを消耗すると知っていたからです。
私たちも日々、気づかぬうちに膨大な「決断」をこなしています。たとえば、朝は何から始めるか、昼は何を食べるか、仕事ではどのテンプレートを使うか。こうした小さな判断の積み重ねが、脳のバッファをじわじわと削っていくのです。
だからこそ、重要な判断に集中したい人ほど、「考えなくていい仕組み」を日常に増やすことが必要です。
たとえば、朝のルーティンを固定しておけば、何をするか迷うことなくスムーズに1日を始められます。昼食も、「いつもこの中から選ぶ」と候補をあらかじめ3つに絞っておくだけで、決めるための労力を大幅に削減できます。さらに、よく使う書類や提案書はテンプレート化しておけば、毎回ゼロから作り直す必要はなくなり、その分の判断エネルギーを他に回すことができます。
このように、日常の行動を、習慣やルールに落とし込むことで、それらは「選択」ではなく「自動運転」に変わります。
これは、「決断力を鍛える」というより、「決断力を温存するための工夫」です。
大事な判断に全力を注ぐために、日常の些細な選択はできる限り仕組みで回す。それが、意思決定エネルギーを守る、最もシンプルで効果的な方法です。
第9章|環境と人脈を「決断の味方」にする

決断力は、生まれつきの才能ではありません。
そして、それは「自分ひとりの中で完結する力」でもありません。
実際には、どこで・誰と過ごしているかという「環境」が、意思決定に大きく影響しています。
決断力のある人と行動を共にする
「なぜあの人は、いつも迷わず決められるのか?」
そう感じたことがあるなら、その人の観察を深めてみてください。
私たちは、身近な人の影響を無意識に受け取って生きています。
特に決断力のある人の考え方や行動パターンは、自分の意思決定にも影響を与えやすく、それを取り入れていくことで自分の判断にも変化が生まれます。
心理学ではこの「真似して学ぶ」方法をモデリングと呼びます。
人に限らず、動物が行動を学ぶうえで、とても効果的な学習法です。
たとえば、どんなときに迷わないのか、即断するときはどんな前提や基準を持っているのか、決断後にどんな行動をしているのか。そういった判断や行動の「クセ」に注目し、自分の中に取り込んでいくのです。
最初は真似からでも構いません。
行動を繰り返すうちに、自分なりの「決断の型」が自然と形成されていきます。
「一人で設計しない」という選択肢
決めるのはあなた自身ですが、決断するまでのプロセスすべてを自分ひとりでしないという選択肢を持つことも大切です。
私が提供するサポートでは、行動分析学をベースに、望ましい行動の選定から、自然に動ける行動設計、そして失敗しても再挑戦できる仕組みづくりまでを、ひとつのプロセスとして一緒に構築していきます。
伴走者がいることで、あなた固有の、決断しきれなかった理由が明確になり、不安や迷いを整理できます。
そして、自分のペースに合った進め方を設計してもらえる。それだけでも、決断への心理的負担はぐっと軽くなるのです。
決断とは、誰かの期待に応えることではなく、自分の意思で進むこと。
その一歩を確かなものにするために、環境と人の力を味方につけましょう。
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まとめ:決断力は、後天的に鍛えられる“技術”である

決断に迷うのは、あなたが責任をもって人生と向き合っている証です。
それは、情けなさでも優柔不断でもなく、真摯さの裏返し。
本記事では、決断力を「先天的に備わっているもの」ではなく、「後天的に鍛えられる技術」として捉え、行動分析学の視点から具体的な方法を紹介してきました。
即断も、熟考も、すべてはブレない軸と整った環境があってこそです。
だれかの基準の正しさより、あなたの内側にある「納得できる選択」を。
迷いも含めて前に進めるあなたの決断力は、もう育ち始めています。
よくあるQ&A:それでも決められないときは?
A. 頭の中の情報を、客観と主観に分けて書き出してみましょう。
まずは、状況や事実などの「客観的な情報」を整理し、その後に自分がどう感じているかといった「主観的な反応」を書き出します。
主観と客観を分けるだけで、思考がクリアになり、問題の輪郭が見えてきます。
A. 決断を小さく分割し、一歩目を設定しましょう。
「最終決断」ではなく、「相談してみる」「試しに調べてみる」など、もっと軽い行動から始めることで、少しずつ怖さに慣れることができます。
A. 「再検討するタイミング」を決めておきましょう。
決断後に不安がぶり返すのはよくあること。
だからこそ、「〇日までは変更しない」「〇ヶ月後に見直す」と決めておくことで、心の揺れに振り回されずに進むことができます。
まずは、状況や事実などの「客観的な情報」を整理し、その後に自分がどう感じているかといった「主観的な反応」を書き出します。
主観と客観を分けるだけで、思考がクリアになり、問題の輪郭が見えてきます。
「最終決断」ではなく、「相談してみる」「試しに調べてみる」など、もっと軽い行動から始めることで、少しずつ怖さに慣れることができます。
決断後に不安がぶり返すのはよくあること。
だからこそ、「〇日までは変更しない」「〇ヶ月後に見直す」と決めておくことで、心の揺れに振り回されずに進むことができます。